動物病院でレントゲンを取った日から、らっちゃんの検温を始めました。
その日は、38.5℃で、ワンちゃんの平熱です。
翌日の朝も同じくらいでしたが、夜になると37.5℃に体温が
下がってきました。
本によると、陣痛の2日前くらいから体温が下がりはじめ
徐々に下がって再びあがり始めてから、24時間以内に
陣痛が始まるとのこと。
「いよいよ体温が下がはじめた~。この調子でいくと
あさってくらいだな~」と話しながらワクワクしていました。
16日の朝、5:50分にいつものようリビングに下りると
らっちゃんがゲージから出てきません。
いつもなら、「早く開けて~」と入口で飛び跳ねるのに・・・。
そして、最近、時々見かけたような、こーんな光景でベッドに入ったままです。
クッションマットから顔だけ出して、おやつの缶をあける音にも反応なし。
さすがに「おかしい」と思って近づいてみました。
妊娠してから、ラフは時々食べた餌を嘔吐することがありました。
今朝もお腹のところに、消化しかけた餌を嘔吐しているみたい・・・。
「あらら、らっちゃん吐いてしまったのね・・・」
と思った瞬間
尻尾がついている。
シッポ??
嘔吐物にシッポガツイテイル?
「
オ・ル・ヨ・・・」とつぶやきました。
リビングでゴロついていた家族が、息を飲んで全員集合。
らっちゃん、暗闇の中ですでに1匹目を出産していたのです。
あんな真っ暗の中で、へその緒もきれいに噛み切っています。
そして、お腹の下で赤ちゃんをあっためていたのでした。
続いて、2匹目が羊膜に包まれて生まれました。
1匹目の赤ちゃんを見える場所に避難させていると、
「クゥン、クゥン」と心配して、生まれてきた子どもの羊膜を
破ろうとしません。
慌てて、1匹目の赤ちゃんをらっちゃんの元に戻しますが、
落ち着かない様子のラフは、なかなか羊膜を破ろうとしない為、
人の手で破り、ラフの鼻元へ持っていくと舐め始めました。
最初、なかなか呼吸している様子がなく心配しましたが、少し
たつと「パクっ。パクッ。」と口を開けて呼吸をはじめました。
夫と子どもたちが付いていてくれるので、私は後ろ髪をひかれ
ながら、お仕事に出勤したのでした。
その後、3匹とも無事に出産したとメールが届き、うれしさで
胸がいっぱいでした。
真っ暗なリビングのベッドの中で、一匹目の赤ちゃんを出産し
へその緒をあんなにきれいに噛み切って、お腹で大切に暖めて
いたらっちゃんの姿を思い返すと、本当にいとおしくてたまりません。
「あんな真っ暗な中でらっちゃん、えらいね。よくがんばったね」